震災からの復興に力を入れている福島県ですが、ここ数年で医薬分業が進み、調剤薬局事務の求人が増えてきています。調剤薬局事務の仕事には調剤と事務の2種類ありますが、薬剤師対事務職員の人数比率は、およそ2.1対1.6という調査報告があります。
調剤した後、患者に服用する薬の注意と指導を行うのは薬剤師です。調剤薬局の事務職員は、処方箋を受け付け、患者情報を入力し、さらにレセプト業務などを行ないます。まず最初に患者から処方箋を受け付けるのが事務職員となりますので、患者との会話もあります。
注意しなければならないのは、処方箋の有効期限が過ぎていないかということです。高齢者によっては、期限の切れた処方箋を持参する場合もあるからです。また、患者がジェネリック医薬品に変更したいと希望した場合は、薬剤師に伝える義務があります。
このように責任もありますが、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
福島県は大きな県であり、地域により調剤薬局の数は格差があります。福島市や郡山市、いわき市や会津若松市などは、数が多いですが、その他の地域では、数が少ないです。福島県は、東日本大震災の際、原発事故の被害に合った県ですので、医者や看護師や薬剤師の数が不足していて、調剤薬局の数も地域によっては、非常に足りていない状態です。
調剤薬局は、田舎の方では、地域のコミュニケーションを取る場としても大切な役割を果たしています。田舎の方では、特に高齢者は病院が遠かったり、薬局が遠かったりととても不便を感じている方がたくさんいらっしゃいます。
もっと薬局を増やし、高齢者も安心安全な生活を送れる地域作る為にも、薬局は非常に重要な役割です。原発事故からの復興と、地域格差、避難区域を改善する為には、地域の発展が重要となっています。